日本最大手のゲーム会社「任天堂」。この記事では任天堂の障害者雇用について紹介しています。
任天堂の求人は公式サイトにある
任天堂の障害者雇用枠の求人は公式サイトに出ています。
勤務地は京都府。雇用形態は正社員または契約社員です。
募集職種は「一般事務」または「翻訳業務」。経験や専門性があれば他の職種も検討されるようです。
募集対象となる条件は
- 障害者手帳をもっていること
- 勤務地まで車または公共の交通機関で通勤できる人
- 高卒以上
- Word・Excelなど基礎的なPCスキル
- 募集職種での実務経験
どの職種で応募する場合も、実務経験が必須になります。
採用難易度はかなり高そう
任天堂は数ある日本の企業の中でも、特に高倍率の企業。
正確な数値は公開されていませんが、一般採用の倍率は100倍、職種によっては1000倍との噂も流れています。
障害者雇用の倍率はそこまで行かないとは思いますが、それでも倍率はかなり高くなることが予想されます。
また選考方法も書類選考を通過後に、複数回の面接があるので、なかなか大変そうな感じ。
一番可能性があるのは、翻訳業務の経験がある人で、複数の言語が扱えるとかなり有利になりそうです。
任天堂の障害者雇用の従業員数や定着率は?
任天堂は自社の障害者雇用についてのデータを公開しておらず、従業員数や定着率は公表されていません。
一般採用については就職四季報にデータが出ていて
- 従業員平均年齢→38歳
- 平均勤続年数→14年
- 離職率→1.3%
- 3年以内の離職率→0%
つまり辞める人はかなり少なく、3年以内に辞める人は0。
強く希望して入った人が多い会社だということもありますが、環境もそれなりに良いのでしょう。
勤務時間や勤務日数・休日は?
公式サイトの求人情報に勤務時間や日数・休日について書かれていました。
正社員の場合、勤務時間はコアタイム9:30~16:30(内休憩1時間)で1日7時間45分のフレックスタイム制。
年間休日数は125日(2020年度)。土日祝は休みで、年末年始、夏季休暇などがあります。
契約社員は個別に相談して勤務日数や勤務時間を決められると書かれていました。
一般採用の情報ですが、就職四季報のデータによると年間の有給休暇取得日数が14日となっているので、有給休暇もそれなりに取得できるようです。
任天堂の障害者雇用の給料は?
障害者雇用の募集要項には「経験・年齢・専門性を考慮のうえ、当社規定に基づき決定します。」と書かれており、正確な数字は公開されていません。
一般採用の事務職の給料(年収)を調べてみると
- 新卒入社の25歳→620万円
- 中途採用の32歳→715万円
となっており、事務職のお給料の水準はかなり高いようでした。
ただし障害者雇用で配慮を受け、負担の少ない仕事に就いた場合は、この基準より安くなる可能性は高いです。
とはいえ、任天堂は給与水準はかなり高い会社なので、しっかり働けばそれなりに収入は期待できそうです。
これも一般採用の情報ですが、ボーナスが高く、残業代もしっかり出す企業です。
交通費(通勤手当)は別途支給されます。
福利厚生も充実
各種社会保険、財形貯蓄、慶弔見舞金、育児・介護休暇、リフレッシュ休暇 等などの福利厚生が書かれていました。
任天堂は福利厚生がしっかりした企業なので、そこはしっかり受けられそうです。
任天堂で障害者ハラスメントがあったって本当?
5年以上前の出来事ですが、聴覚障害を持ちながら働いていた人がハラスメントにあったというブログ記事がネットで話題になりました。
該当記事は既に削除されていますが、WEB魚拓で確認できます。
要約すると
- 記事投稿者は本人ではなく、同じグループ内の職員
- 「ユーザー目線評価」という業務についていた
- ハラスメントを行っていたのは「部長」で以前から行動に問題があった
- 聴覚障害を持つ女性(Aさん)がグループに異動してきた
- 投稿者は聴覚障害を持つ人が業務をするのは難しいと判断し抗議したが、部長が決めたことだからと、Aさんはそのまま働き始めた
- 障害により言語表現に未熟さがあり、ゲームの感想を上手く書けなかった
- Aさんは真面目な人で、自分が上手く仕事をこなせないことで精神的に追い込まれていた
- ある日、Aさんのお世話をしていた社員の携帯に、Aさんから自殺をほのめかすメールがあった
- Aさんは車の中にいて、大量の睡眠薬を飲んでいた
- 会社のマニュアルでは救急車を呼ぶことになっていたが、総務部や部長が大ごとになることを避けるため、救急車を呼ばなかった
- 他の社員が病院につれていき、胃洗浄の処置を受け、一命を取りとめ、自宅に帰った
- Aさんはそのまま出社することなく退職した
というものです。
この記事を読んだ限りでは、部長がAさんに対してわかりやすいハラスメントをしたというものではなく
- 部長はAさんに対して大きく何かしたのではなく、日頃の行動に問題があった
- 部長の独断で、Aさんにとって負担の大きい仕事に配属したのではないか
- 自殺未遂を発見した時の対応が適切ではなかった
というのが問題になっているようです。
ハイリ
私がこの記事を読んだ感想ですが、まず大前提として個人ブログに書かれていたことなので、どこまでが真実かはわかりません。
真実だと仮定して意見を述べると、配属の割当や対応に関して問題はあったものの、Aさん自身にも精神的に不安定な部分があったのでしょう。
もちろん任天堂の対応が良かったとは思いませんが、自殺未遂を発見後すぐに病院には連れて行っていますし、直接的な暴言・暴力や、無理な労働条件の押し付けがあったわけではないので、これだけで「任天堂は悪!」と言うほどではないかなぁと思います。
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