この記事では、就労継続支援B型に通所した経験がある人の履歴書の書き方について解説しています。
B型に通った経歴は「書く義務はない」が「書いたほうが良い」
就労継続支援B型に通っていたことは、職歴や学歴には該当しないので、隠しても経歴詐称にはならず、履歴書に書く義務はありません。
でも基本的には、就労継続支援B型に通っていたことは履歴書に書くべきです。
通っていた期間「何もしていなかった(家でニート状態だった)」という評価になるよりも「就労に向けて支援を受け、訓練をしていた」という評価になった方が、就職する上でプラスになるからです。
ただし「職歴」として扱ってくれる企業はあまりなく、「直近の就労経験がある方」という条件の求人に応募しても採用は難しいでしょう。
クローズ就労の場合は書かない方が良い
就労継続支援に通っていたということは、障害を持っている(持っていた)ということが明らかになります。
障害があることを隠し、クローズ就労を目指す人は、履歴書には「就労継続支援B型に通っていたこと」は書かないほうが良いです。
ただし、面接で「この期間は何をしていましたか?」と聞かれる可能性があります。
その場合は資格の勉強、家事手伝い、介護など通所と並行して行っていたことがあれば、それを言うぐらいしかないですね・・・。
B型に通所した履歴書・職務経歴書の書き方
就労継続支援B型は「学歴」「職歴」には該当しませんが、履歴書に経歴として書くことができます。
書く場所は、一般的な履歴書(JIS規格)の場合は、学歴・職歴の欄です。
学歴や職歴を書いたあとに一行開けて
福祉サービス利用歴
◯年 ◯月 就労継続支援B型 ~~~~ 通所
と書くのが、わかりやすくて好印象です。履歴書には通っていた事業所名まで記載します。
具体的な作業内容は職務経歴書に書くのですが、そこまで提出することを求められることは少なく、面接で口頭で伝えるパターンがほとんどです。
履歴書に障害の状況は書かなくても良い
リタリコやクローバーナビなど制作した「障害の詳細が書ける履歴書」というのも出回っていますが、履歴書には障害の詳細は書かなくてOKです。
障害の詳細を伝える必要がある場合は、履歴書とは別の用紙に「障害の内容、手帳の種類・等級・取得日、現在の状況、通院状況、支援機関、必要配慮」などを記載して提出すると良いです。
ハイリ
履歴書に障害の詳細を書くと「1枚の紙に書く項目」が増えてしまいます。
書くときの心理的な負担、間違えたときの書き直しの量が増えるので、障害の詳細は別の紙にまとめた方が楽。
また、面接官目線でも、履歴書は一般的な「JIS規格」が読みやすくて親切です。
就労移行支援や支援サービス経由なら、履歴書指導も受けられる
履歴書作りって、自分で1から考えて仕上げるのはすごく難しいです。
基本的には「履歴書の書き方に詳しい人」にサポートしてもらうのが安心。
就労継続支援や、障害者向けの就職・転職支援サービスなどを利用して、書き方指導や添削を受けながら制作するのが安心です。
おまけ:履歴書作りで気をつけたいこと
- 内容は先に下書きを作り、新しいものに清書する
- 丁寧に読みやすい字で書く
- 間違えた時は修正液や二重線を使わず、新しく書き直す
- 黒のペン、ボールペンを使用する。鉛筆、シャーペン、消えるペンは使わない。
- 途中でボールペンを変えない
- 同じ大きさの枠には、同じ大きさの字を書く
- 和暦(昭和・平成など)と西暦を混在させない
- (株)などの省略を使わない
- 第三者の添削を受ける
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