就労継続支援B型を辞めたい人
いま通っている就労継続支援B型を辞めたいけどどうすれば良いの?
就労継続支援を辞めたいのに、説得されて辞めさせてくれな
就労継続支援B型を辞めたい人
この記事では就労継続支援B型(作業所)を辞めたい(退所したい)と思った時の手続き方法や、辞めさせてくれない場合の対処方法をまとめています。
この記事の内容まとめ
- ややこしい手続きは不要で、基本は口頭で辞めたいと伝えればOK(退所届けなどを書く場合もある)
- 円満に辞めるなら、1ヶ月前ぐらいに辞めたい理由を伝える
- 辞めさせてくれない場合はまずは理由をしっかり話す
- 医者やケアマネージャーなど第三者の意見を入れるのも良い
- 話し合ってもダメな場合は関連機関にタレコミ
- 最終手段はバックレでも法的には問題ない
一般的な退所手続き
就労継続支援B型は、雇用契約を結んでいないので、退職届けや保険関係などの具体的な手続きは必要ありません。
法的な面から考えると「明日から来ません!!」でも特に問題はないのです。
ただし事業所側が『退所届けを書いてほしい』『2週間前には言ってほしい』などルールを作っている場合もあるので、円満に退所するにはそのルールに従いましょう。
基本的には口頭で「辞めたい」と伝えたら、その事業所で定めた退所方法を案内してくれます。
基本的には円満に辞めたほうが良い
障害者支援を行う企業は地域で横の繋がりがあり、情報を共有しています。
突然無断で行かなくなるなど、めちゃくちゃな辞め方をしてしまうと、最悪の場合、別のところに行った時に受け入れてくれない可能性も。
しっかり話をしても強引に辞めさせてくれない場合は強硬手段に出る方法もありますが、基本的には事前にしっかり話をして、円満に辞めた方が良いでしょう。
理想的なのは1ヶ月前ぐらいには「(~~という理由で)○月○日頃に退所したい」と申し出ることです。
伝えても辞めさせてくれない場合
就労継続支援B型は利用者が1日通うごとに国から助成金を貰えるので、1人辞めるとその分の利益が減ってしまいます。常に定員一杯のB型でない限りは、辞められてしまうのは痛手なんです。
だから「辞めたい」と伝えても、いろんな話をして引き止めてくるというケースは非常に多いです。
そこで 辞めたいと伝えても、引き止められて辞められない場合の対処方法をお伝えします。
理由をしっかり話す
何も理由を言わずただ「辞めたい!」と言っても、事業所側は「辞めて次どうするんだろう」「自暴自棄になってないかな」と気になってしまいます。
辞めるときは、なぜ辞めたいのか理由をきちんと話したほうが円満に話が進みます。
辞める理由の例
- A型でしっかり働きたい
- 一般企業の障害者雇用で働きたい
- B型の収入では生活できない(A型や一般に行きたい)
- 就労移行支援に通いたい
- 家業を継ぐ、手伝うことになった
- 家事や介護などの家での仕事が出来た
- やりたい仕事が出来る別のB型が見つかった
- 仕事内容が合わないから別のB型に行きたい
- 合わない人がいるから別のB型に行きたい
- 自宅から近い別のB型に行きたい
- 引っ越すから距離的に通えない
- 結婚する
- 体調や精神面で通うのが難しい
- 医者に止められた
理由は複数言ったり、少し盛っても良いし、引き止めがしつこいようなら嘘の理由を追加してもOKです。
引き止めを回避するのであれば、ネガティブな理由(合わない、辛いなど)よりも、ポジティブな理由(A型や一般に行きたい)や仕方のない理由(引っ越しやドクターストップなど)を話したほうがスムーズです。
専門家の意見を入れる
「別のB型に行きたい」と言っても「そんな考えじゃどこに行っても同じ」と言われたり、「一般就労したい」と言っても「今の状態では難しいと思う」と言われたり、あなた一人の意見を伝えても反論されてしまう場合もあります。
そんなときに良い方法は『専門家の意見を入れる』といった方法です。
意見として一番強いのは主治医。
他にも通っている支援機関の職員や、ケアマネージャーさんの意見でもOKです。
もちろんここで嘘を話してもバレるので、相談して意見を聞いてみましょう。
「主治医が、いまの職場で働き続けるのは難しいと言った」「ケアマネージャーさんがA型を目指しましょうと勧めてる」という言い方であれば、辞めたい理由として理解されやすいです。
関連機関に相談する
事業所側としっかり話をしても辞めさせてもらえない場合の対処方法です。
通っている事業所が申請を通したり、新しい利用者を紹介している関連機関に相談(タレコミ)するのです。
今までの経緯を話して、辞めたいと言っているのに、こう言われて辞めさせてくれないということを相談しましょう。
関連機関から事業所に直接話をしてもらえる場合もありますし、「○○にこんな相談をしてこう言われた」と事業所に伝えるだけでもOK。
事業所は関連機関に「辞めたいと話をしている利用者にいろいろ言って強引に引き止めている粗悪な事業所だ」と思われるのは困るので、この方法を使えば(円満かは微妙なところですが)スムーズに辞めることが出来ます。
(やってることは脅しに近いですが)脅しのような言い方はせず、困ってるから相談してみたよ~という言い方をするのが良いでしょう。
相談先は都道府県によって異なりますが
- 福祉局
- 市役所の障害福祉課
- 社会福祉協議会
- 障害者就労生活支援センター
- 事業所を運営している法人の本社
あたりに相談してみると良いでしょう。「うちではその話は対応できない」と言われた場合も「どこに聞けばよいでしょうか」と聞けば教えてくれる可能性が高いです。
B型は雇用契約を結ばない労働なので、ハローワークは関係ありません。
行かない(最終手段)
上記の方法を試しても辞めさせてくれない場合の最終手段です。
ひとこと「相談しても辞めさせてくれないので、明日から来ません」と伝え、行かなければOK。
B型は雇用契約を結ばない労働なので、懲戒解雇になる、損害賠償を請求されるなどの問題は起きません。
ただしこの方法を使うと
- 家に来たり、しつこく電話される
- 未払いの工賃が支払われない
- 勝手に通所したことにされる
- 他の支援機関に変な噂を流される
などのトラブルが発生することもあるので、どうしても困ったときの最終手段になるまで使わないほうが良いでしょう。
少しでもトラブルを回避するなら「~の理由で~日に退所します。」と 内容証明郵便を送っておけばまだマシです。
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