障害者の一般企業への就職。「一般枠」「障害者枠」のメリット・デメリット

一般枠のメリット・デメリット

障害をオープンして、一般枠に採用されるのはかなり難易度が高め。

一般枠を目指すなら、障害を告知せずにクローズの状態で就職することがほとんどです。

一般枠として就職=基本的に障害を隠すことになる

面接や履歴書で「障害がある」と告知するだけでは、ほぼすべての企業で不採用になってしまいます。

障害をオープンにして採用されるには、以下のようなことが必要です。

  • 障害が軽度であり、業務に支障がないことを証明する
  • 他の健常者の応募者より高いスキルを持っていることを証明する
  • その職場で求められる特殊なスキルや資格を持っている
  • 条件や環境が悪く、人手が足りていない企業に応募する

どれも実現するには難易度が高いので、実際は障害を隠して就職する人がほとんどです。

障害者があること・障害者手帳を隠して就職(=クローズ)しても良いの?

面接時に障害があると診断されたこと、障害者手帳を持っていることの告知義務はありません。

つまり隠して就職するのは違法ではありません。

ただし障害があることがバレたときにトラブルになるケースも多いので注意が必要です。

【メリット1】障害者枠より高収入を目指せる

障害者枠の求人は簡単な仕事が多く、給与も高くありません。

一般枠で仕事を探すと、総合職や営業職、開発などの求人も見つかりやすく、就職後も給料のアップが期待できるので、障害者枠よりも高い給与を目指せます。

【メリット2】選べる仕事の幅が増える

障害者向けの大手求人サイトには、数百件~数千件の求人案件の取扱がありますが、一般枠に比べると求人数は少なめです。

また、障害者枠の求人を行っている企業・業種は限られています。

一般枠での募集であれば、障害者枠の求人を行っていない企業にも応募できるので、選べる職業の幅が増えます。

【メリット3】上の役職を目指せる

障害者枠で就職した場合、上の役職を目指せる機会が減ってしまいます。

一般枠で就職した場合は、健常者と同じ仕事を任せられ、キャリアアップしていくことも可能です。

【デメリット】人間関係で悩みやすい

障害をクローズにして一般枠で働いたときの離職理由ナンバー1は人間関係です。

障害によって通院で休んだり、出来ない仕事があったときに「不真面目だ」「仕事が出来ない」と思われたり、コミュニケーションが難しいときに「変な人だ」「話が通じない」と思われ、人間関係が悪化するケースが非常に多いのです。

【デメリット1】通院による休みが取りにくい

出勤日のタイミングで病院に行きたいとき「通院のため休みたい」と休みを申請しても理解されにくい可能性が高いです。

休みの申請自体が通らなかったり、仕事の評価が下がったり、上司や同僚に「あの人はすぐ通院でサボる」と悪い噂をされる原因にも。

通院が頻繁にある人は、休みの日に行けるように上手くスケジュール調整が必要です。

【デメリット2】障害により出来ないことが理解されにくい

障害により、出来ない仕事、通常より時間がかかる仕事があったとき、一般枠で採用されていると「あなたの能力が低い」と見られてしまいます。

上司に怒られたり、同僚に悪口を言われたり、仕事の評価が下がってストレスに感じる人が多いです。

【デメリット3】残業が多くなる

一般枠で就職すると、会社によっては健常者と同じように長時間の残業が発生する場合があります。

ハズレの職場に就職してしまうと、毎日終電帰りの生活になることも。

ただし「残業代が稼る=給料を上乗せできる」というメリットでもありますね。

【デメリット】人間関係で悩みやすい

障害者枠のメリット・デメリット

【メリット】採用されやすい

障害者枠の最大のメリットです。

障害者雇用促進法では、一定規模以上の企業は労働者の約2%に障害者を雇用することを義務付けられています。

また、障害者を雇用した企業は国から助成金を受け取ります。

つまり企業としては「障害者を雇用するメリット」は大きく、お金をかけて障害者専門の求人サイトに登録するんです。

一方「一般企業に就職したい障害者手帳持ちの人」の人数は少ないので、「普通に応募した健常者(一般枠)」より倍率が低い企業も多いです。

一般枠では絶対に受からないような大企業へ採用されるケースも多々あります。

【メリット】定着率が高い

障害をオープンにして障害者枠で就職した人は、クローズで一般枠で就職した人に比べて定着率(同じ企業で働き続ける人の割合)が高いというデータが出てきます。

障害者として採用されると配慮があるので、障害による仕事の能力の差で怒られたり、人間関係によるトラブルが起きることが少ないので、離職する人が少ないのです。

【メリット1】通院による休みが取りやすい

事前に伝えておけば、出勤日に障害や持病による通院をしたいときの休みがスムーズに取れます。

上司や同僚にも知らせておけば、通院により休むことで仕事の評価が下がったり、人間関係を悪化させることを防げます。

【メリット2】障害により出来ないことが理解されやすい

障害があるため「こういった作業はできない」「こういった作業は時間がかかる」と事前に伝えておけば、了承した上で採用されているので、理解されやすいです。

【メリット3】残業が少ない

企業によって異なりますが、障害者枠で就職した人は残業はほとんどありません。

ただし「残業代が稼げない=給料を上乗せできない」というデメリットでもありますね。

【デメリット1】一般枠より給料が安くなりがち

障害者枠の求人は簡単な仕事が多く、給料は低めです。

就労継続支援で働くよりは稼げますが、正社員・フルタイムで働いても年収は200~300万程度。

役職がついて基本給が上がったり、手当がつくことも少ないので、入社後の給料が上がりにくいです。

【デメリット】選べる職場が少ない

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