「一般企業に障害者枠として採用されたけど、月に1回平日に病院に行かなきゃいけない」
障害があると仕事と通院のスケジュールの組み方に悩む人が多いです。
この記事では障害者雇用の通院支援(通院配慮)や通院休暇について解説しています。
通院配慮が受けやすい会社通院支援(通院配慮)は1日休み、遅刻・早退の2パターン
企業が障害者枠として採用した人の通院のために時間を作る方法は2パターンあります。
1日休み
通院の日を丸1日休みにしてもらう方法です。
- 病院が遠方にあり、通院に時間がかかる
- 病院にかかる時間が長く、通院前後の出勤が難しい
- 障害の特性や体力により、通院前後に勤務することが難しい
- 時間制で休みを取らせる制度がない
といった場合は、通院の日は休みとしてカウントします。
遅刻・早退
通院の日を休みにせず、午前だけ・午後だけ・数時間だけの休みを取るパターンです。
- 通院が短時間で終わる
- 職場の人手が足りておらず、少しでも出勤してほしいと言われた
- なるべく働いて給料を貰いたいから出勤したいと希望した
- 午前だけ・午後だけなどの勤務が可能
といった場合は、病院が終わり次第会社に向かう、病院の受付が間に合う時間に早退するなどの方法があります。
通院するときの給与・勤務時間の計算方法
通院したときの給与・勤務時間の計算方法は以下の4通りです。
シフトやフレックスで休み・遅出or早出にする
シフトやフレックスタイム制の企業で使われる方法です。
病院に行く日をそもそも「休みの日」や「遅出or早出の日」としてシフトを組む方法です。
休日が潰れたり、1日のスケジュールがハードになりますが、給与や有給休暇が減ることはありません。
時給制の場合は給与が減り、月給制の場合は他の時間に勤務する必要がありますが、一番スムーズに通院休暇が取れる方法です。
この方法で休みを取る場合は、シフトの申請の締切までに通院で休みたい日時を伝えましょう。
有給休暇にする
同じ企業に半年以上勤務している労働者には、有給休暇が必ず与えられるので、有給を消化して休みを取得できます。
ただし有給休暇の日数は労働日数と勤続年数で決定。
例えばフルタイムで半年間働いた場合、その後1年間で10日間の有給休暇が貰えます。
勤続年数が増えると有給休暇は増えますが、最初は月1回の休みでも足りないので、調整が必要になるでしょう。
また、入社後半年間は有給休暇を持っていないので、別途休みを調整する必要がありますね。
ちなみに遅刻や早退の場合は、時間単位で有給休暇を取れる企業もあります。
給料・評価の対象としない
これは2パターンあります。
ひとつめは、通院で休みを取った時間は「欠勤」として給料から引かれる方法です。
制度上は「欠勤」となりますが、事前に相談している通院のための欠勤であれば、評価が下げられることはありません。
ふたつめは、通院で休みを取る前提で月給を決めておく方法です。
決まったペースで通院しているのなら、その回数の休みを毎月取る前提で、通常よりも月給を下げておくことで対応する方法です。
通院休暇を使う(会社に制度がある場合)
一部の企業では、有給とは別に、病院に行くときに使える通院休暇制度を用意していることもあります。
使用目的は通院に限られますが、有給休暇と同じように使用可能。
通院休暇は障害者雇用だけでなく、病気での通院や、妊婦健診に行く場合にも誰でも使用できる企業が増えてきています。
障害者雇用の人だけが特別な通院休暇を使える場合は、優遇されているのではなく、一般枠とは給与・待遇面などの違いがあることが多いです。
通院休みは会社や上司に嫌がられる?
障害者枠で雇用され、常識的な範囲で申請していれば、通院で会社を休んだからと行って、怒られたり、悪い評価を受けることはありません。
- 相談した以上に高頻度で通院のために休みを取る
- 前日や当日にいきなり休むことが何度もある
- 「休めて当たり前」という態度を取る
などの行為はNG。
重要なのは、入社前にどのぐらいの頻度で病院に通う必要があるか相談しておくこと。
ハイリ
入社前に相談することなく、有給休暇以上に休みを取っている(欠勤)の場合は、ボーナスの査定や昇給の評価に響く可能性もあるので注意しましょう。
採用後の後出しは絶対ダメ!
「通院があると伝えて不採用になったら嫌だから、採用されてから伝えよう。」
この考えは後から揉めて、会社に居づらくなるだけです。
かならず採用前の段階で
- どのぐらいの頻度で通院するのか
- 1日休むのか、通院の時間だけ休むのか
- 休んだ分の給与はどうなるのか
といった詳細を伝え、交渉しておきましょう。
もし入社後に通院の頻度が変わった場合も、一方的に休みを取るのではなく、上司にきちんと相談しましょう。
透析で週2~3回通院しても障害者雇用で就職出来る?
腎臓に障害があり、週に2~3回のペースで透析のために通院が必要な人でも、障害者雇用で就職できる可能性があります。
9~17時の平日フルタイムの会社の社員は難しいですが、パート・アルバイト採用や、シフト制・フレックスタイム制で出勤できる会社であれば勤務可能です。
透析に通う日を休みにしたり、午前・午後のみの出勤にするなど、透析に通うためのスケジュールが配慮されます。
また透析患者が仕事を選ぶときは出勤ペースだけでなく
- 業務内容が身体にハードすぎないか
- 感染症にかかりやすい環境ではないか
- 職場の温度管理は適切か
- 体調が悪くなったときに配慮があるか
なども重視しながら選びましょう。
内部障害がある人は就職で有利?
腎臓に障害があり、週2~3ペースで透析に通う人は、企業によっては他の障害者よりも有利に採用されやすいケースもあります。
腎臓以外でも、内部障害があるだけで、仕事の能力や知能は健常者と変わらない場合は、優先的に採用されやすいんです。
今までキャリアを積んできた方や資格・スキルを持っている方は、透析に通いながらも、高収入の職場へ就職することも可能です。
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