障害者を持つ方が一般就労を目指すためにトレーニングをする「就労移行支援」。
この記事では、就労移行支援を利用する前に「面接や試験はある?」「受け入れ拒否はないの?」という疑問を解決していきます。
面接や試験は基本的にない
就労移行支援に通い始めるときに、会社や学校のような面接や試験は基本的にありません。
見学にいったときや後日に面談を行い『本人が通えそうか』という点を最重視して、話を進めていきます。
正当な理由がなく、受け入れ拒否できない
厚生労働省が発表した『障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害者支援施設等の人員、設備及び運営に関する基準』の第九条によると
指定障害者支援施設等は、正当な理由がなく、施設障害福祉サービスの提供を拒んではならない。
というルールがあります。
つまり『就労移行支援は正当な理由なしに受け入れ拒否をしてはいけないよ』という意味です。
しかしこの『正当な理由』というのが抜け道になっていて、実際には受け入れ拒否は存在します。
受け入れを拒否されるケース
事業所によっては以下のような理由で、受け入れを拒否されるケースがあります。
- 持っている障害に合わせた支援を対応できる設備やスタッフが存在しない
- 医療面で対応できる設備やスタッフが存在しない
- 言動で他の利用者に迷惑をかけるリスクが高い
- 2年間通っても、就労することが難しいと思われる
- 医師や支援機関のスタッフが働くことを推奨していない
などに当てはまる場合、事業所側から「受け入れることは難しい」と言われることはあり得ます。
ただし基準は事業所によって違うので、一箇所で受け入れ拒否されたから、どこの就労移行支援もダメというわけではありません。
受け入れ拒否をしていない就労移行支援もあるので、ダメなら別の場所を当たってみましょう。
リタリコワークスに聞いてみた!
全国に事業所を持つ大手就労移行支援のリタリコワークスに取材に行ったとき、受け入れ拒否について聞いてみました。
障害の内容や職歴によって、受け入れを断られることはある?
リタリコワークスでは、障害や職歴を理由に受け入れを拒否することはありません。
ただし、就労移行支援はひとり原則2年しか通えないという制約があります。
主治医や他の支援機関のスタッフと相談した上、今通っても2年間を有効活用できないと判断した場合は、利用開始時期を遅らせるようにアドバイスをすることはあります。
それでも基本的には本人の通いたい気持ちを優先するので「それでも今すぐ通いたい」と思うのであれば、受け入れます。
リタリコワークスの場合、本人の意思が最優先で基本的に受け入れ拒否をすることはないようです。
ただし、 本人の状態によって「今利用すると、2年制限が勿体ない」と判断された場合は利用開始時期を遅らせること勧められることはあるようですね。
↓その時の取材記事はこちら↓
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